ナーシングホームの特徴
介護士と看護師が24時間体制でご入居者様の生活を支える、医療依存度の高い方や高齢者向けの施設です。
ナーシングホームとは主に欧米での呼ばれ方で、日本ではまだまだ知られていませんが、介護だけでなく、看護を必要とした医療提供や看取りを行う介護施設のことをいいます。
超高齢者社会に突入することで、怪我や病気をしても最後まで医療機関で治療してもらうことが難しくなり、在宅での療養が必要となってきています。
例えば、寝たきり等重度の疾患の長期療養となると、家族だけの介護は難しくなるなか、ナーシングホームでは医療と介護が一体となり、本人らしく過ごせる新しい施設として、昨今注目を集めている施設です。
医療特化型高齢者住宅とも言われますが、高齢者だけでなく医療依存度の高い方も対象となります。
- 看護師が24時間体制で勤務
- 食事や介護サービスを状況に応じて受けれる
- 全室一般住宅としての個室
- バリアフリー構造
- 24時間365日の見守り機能があり
現在、医療ニーズが増える一方、看護師が24時間体制でご利用者様を支える施設は非常に希少です。
ナーシングホームと他施設との位置づけ
入居者の特徴
介護度 |
身体の状態 |
要支援1・2 |
- 基本的に日常生活の能力がある
- 入浴や家事等に一部介助が必要
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介護度1 |
- 立ち上がりや歩行が不安定
- 入浴や家事等に一部介助が必要
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介護度2 |
- 起き上がり等が自力では困難
- 排泄、入浴等に一部介助が必要
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介護度3 |
- 起き上がり、寝返り等が自力では困難
- 排泄、入浴、衣服の着脱等の全体の介助が必要
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介護度4 |
- 排泄、入浴、衣服の着脱等の日常生活のほぼ全面的な介助が必要
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介護度5 |
- 意思の伝達が困難
- 生活全般についての全面的な介助が必要
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厚生労働大臣が定める疾患等(別表7) |
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- 末期がん(悪性腫瘍)
- 多発性硬化症
- 重症筋無力症
- スモン
- 筋委縮性側索硬化症
- 脊髄小脳変性症
- ハンチントン病
- 進行性筋ジストロフィー症
- パーキンソン病疾患(進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症及びパーキンソン病(ホーエン・ ヤールの重症度分類がステージ3以上で あって生 活機能障害度がII度又は III度のものに限る))
- 多系統萎縮症(線条体黒質変性 症、オリーブ橋 小脳萎縮症及びシャ イ・ドレーガー症候群)
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- プリオン病
- 亜急性硬化性全脳炎
- ライソゾーム病
- 副腎白質ジストロフィー
- 脊髄性筋萎縮症
- 球脊髄性筋萎縮症
- 慢性炎症性脱髄性多発神経炎
- 後天性免疫不全症候群
- 頸髄損傷
- 人工呼吸器を使用している状態
(夜間無呼吸のマスク換気は除く)
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ナーシングホームと高齢者住宅の違い
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高齢者住宅 |
ナーシングホーム |
支援の度合い |
軽度~中度対応の設備・仕様
(要介護1~3の高齢者) |
中度~重度対応の設備・仕様
(要介護3~5の高齢者) |
医療保険が適応される疾病 |
特になし |
厚生労働大臣が定める特定疾病等
(末期がん、パーキンソン病、ALSなど) |
事業者の主な収益源 |
介護保険収入
(訪問介護・デイサービス) |
介護保険収入+医療保険収入
(訪問看護) |
入居者1人あたりの保険収入(月) |
最大36万まで |
介護保険36万+医療保険60~80万 |
建物 |
サービス付き高齢者向け住宅
住宅型有料老人ホーム |
サービス付き高齢者向け住宅
住宅型有料老人ホーム |
管轄機関関連法 |
厚生労働省
高齢者住まい法 |
厚生労働省
高齢者住まい法 |
居室数 |
25~30室 |
10室前後~30室超 |
施設一覧